「ミッテラーの「クラッシュ」(潰す、崩す)はその名の通り、複雑なリズムや激しい打撃音がめまぐるしく発しては消え、一つのフレーズが生まれかけたと思いきや即座にそれを叩き潰す、といったアグレシヴな音楽。クラシカルなフレーズやハリウッド映画的なフレーズも断片的に現れどこかユーモラス。ジャーマン・プログレをオーケストラで聴いているような感覚に陥る。ムンドリーの「ノン・プレイス」ではいきなり楽員の話し声と笑い声で始まり、度胆を抜かされる。その後はピアノと管弦楽との神経質な音のやり取りが進む。ニコラス・ホッジスの繊細なピアノが聴きどころ。 」
'58年オーストリア出身の作曲家/オルガン奏者Wolfgang Mittererと'63年ドイツ出身の作曲家Isabel Mundry。
どちらもイカついですが、激しいWolfgang Mittererに対して神経質なIsabel Mundryというかんじ。
新しいめの作曲家を紹介するこのシリーズはやはりどれもおもしろいです。
ぜひ。
試聴は、
こちらで。
Wolfgang Mitterer (*1958)
Crush 1?5 for orchestra, organ and electronics (2012) 43:49
[01] Agitato 12:38
[02] Sospirando 07:48
[03] Attacca 04:39
[04] Con calore 05:29
[05] Rapido 13:15
World Premiere
Isabel Mundry (*1963)
[06] Non-Places for piano and orchestra (2008/2012) 25:57World Premiere
total playing time 69:56
Wolfgang Mitterer organ [01?05]
Nicolas Hodges piano [06]
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
conducted by Peter Rundel [01?05] / Emilio Pomarico [06]