GIACINTO SCELSI / STEFAN GOLDMANN / JEREMIAS SCHWARZER : Sfera

イタリアの現代音楽作曲家ジャチント・シェルシの曲をリコーダー奏者のイェレミアス・シュヴァルツァーとシュテファン・ゴールドマンとのコラボレーションによって蘇らセルという企画盤！！
電子音とリコーダーによる独特の雰囲気がとても素晴らしい。
現代音楽ファンは要チェックです。

「ジャチント・シェルシ​​（1905-1988）はイタリアの作曲家であり、電子音楽のかなり異例な先駆者でした。彼の作品は伝統的な技法に基づいているわけではなく、また「新しい音楽」の前衛的な概念に似ているわけでもありません。1950年代から彼は、オンディオラ（初期の電子楽器）の即興演奏を磁気テープに、しばしば多重録音していました。これらの録音はその後、彼のアシスタントによって楽譜に書き起こされました。これはおそらく、電子音楽をスピーカーではなくアコースティック楽器とその演奏者を通して聴かせる最初の試みだったのでしょう。
SFERAは、ジェレミアス・シュヴァルツァーによる、シェルシのソロ楽器のための最も焦点を絞った印象的な作品と、シュテファン・ゴールドマンの新しい電子音楽の対話です。2つの作品群は、正反対でありながら、珍しい比喩的な近さも同時に特徴としています。ゴールドマンの多面的な音楽は、シェルシのアンサンブルやオーケストラのための最も有名な作品と同じくらい流動的に形を変える能力を示しています。しかし、彼らは現代のシンセシスのモーフィング能力をフルに活用し、広大なパラメトリック空間にわたる多次元の動きを構築しています。
リコーダーの単一の音声は、ゴールドマンの溢れんばかりのエレクトロニクスのベースラインを形成し、まるで呼吸するかのように、そこから成長し、折り重なるようです。ジェレミアス・シュヴァルツァーは、このアルバムでシェルシの作品のほとんどを初めて異なる種類のリコーダーに適応させました。レコーディングセッション中、彼はテイクの合間に単音の呼吸/音の瞑想と即興を大量に追加しました。録音された素材のストックは、エレクトロニクス部分に溢れ出します（そしてシェルシの実験的なテープメソッドをひっくり返します）。2つの接線が互いに鏡像となる完全な円です。」



1 Instauratio
Electronics [Synthesis] – Stefan Goldmann
2 Maknongan
Recorder [Subbass Recorder], Adapted By – Jeremias Schwarzer
3 Cepstrum
Electronics [Synthesis] – Stefan Goldmann
4 Tre Pezzi – Primo
Recorder [Voice Flute (Tenor Recorder in C)], Adapted By – Jeremias Schwarzer
5 Tre Pezzi – Secondo
Recorder [Tenor Recorder In C], Adapted By – Jeremias Schwarzer
6 Tre Pezzi – Terzo
Recorder [Soprano Recorder], Adapted By – Jeremias Schwarzer
7 Sfera
Electronics [Synthesis] – Stefan Goldmann
8 Ave Maria
Recorder [Renaissance Basset Recorder], Adapted By – Jeremias Schwarzer
9 Alleluja
Recorder [Renaissance Basset Recorder], Adapted By – Jeremias Schwarzer
10 Baïr
Electronics [Synthesis] – Stefan Goldmann
11 Anaphora
Electronics [Synthesis] – Stefan Goldmann
12 Mantram
Recorder [Subbass Recorder], Adapted By – Jeremias Schwarzer

Artwork – Viet Hoa Le
Composed By – Giacinto Scelsi (tracks: 2, 4 to 6, 8 to 9, 12), Stefan Goldmann (tracks: 1, 3, 7, 10, 11)
Producer, Mixed By – Stefan Goldmann
Recorded By – Siegbert Ernst (tracks: 2, 4 to 6, 8 to 9, 12)
Restoration – Stefan Goldmann (tracks: 2, 4 to 6, 8 to 9, 12)
Maknongan (1976)
Tre Pezzi (1956)
Ave Maria (from: Three Latin Prayers, 1970)
Alleluja (from: Three Latin Prayers, 1970)
Mantram (undated)

All works by G.Scelsi adapted for recorder by Jeremias Schwarzer, with the kind permission of Fondazione Isabella Scelsi.
Licensed from Deutschlandfunk.

Baïr includes a performance of Bayati Taksim (Turkish traditional), transcribed and adapted for renaissance basset recorder by Jeremias Schwarzer (2008). Baïr and Sfera include breath-sound meditiations for recorder, performed by Jeremias Schwarzer (2012) and processed electronically by Stefan Goldmann (2021).