TOMOKO HOJO : Unfinished Descriptions

音、音楽、パフォーマンスの流動性の中で活動するアーティスト北条知子。
歴史の中で沈黙させられた（女性の）声を聞こえるようにするというテーマに基づき、東京とロンドンでオノ・ヨーコに関するプロジェクトを展開。
2018年にロンドンで開催された個展「Unfinished Descriptions」の記録集です。
限定300冊の7インチ付きの本です。
ナイスなブックレットとたくさんのスコアと7インチレコードが封筒に入っています。
即興やポエトリーリーディング、フィールド録音好きの人にもオススメのレコードがまたいい。
お見逃しなく！！

「2018年にロンドンで開催されたサウンドアーティスト北條知子の個展「Unfinished Descriptions」の記録集。オノ・ヨーコの過去の個展 「Unfinished Paintings and Objects」（インディカギャラリー、ロンドン、1966年）のリサーチを基に、そこで記録されなかった作品やオノ自身の沈黙を再検討・再創造する試み。限定300。」

この作品の詳細は下記の通り。
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「こちらは、2018年にロンドンでおこなった個展のカタログなのですが、オノ・ヨーコが1966年にロンドンでおこなった個展の調査をもとにしています。
1966年の個展で何が記録され、何がこぼれ落ちたのか、そしてヨーコがマスメディア等からどのように扱われてきたのかを再考することをテーマにおこないました。
レコードのA面「An Ordinary Woman」は、私の展覧会の展示作品の一つで、新聞や雑誌などの媒体におけるヨーコを形容する言葉／ヨーコが発した言葉を中心に組み立てています。
「異常なアジア人女性芸術家」というような差別的なバッシングに対し、彼女も「一人の普通の女性＝An Ordinary Woman」であるという反論をする、というような構成です。
B面の「Draw Line Painting」は、ヨーコの個展で発表された作品と同名のパフォーマンスになります。ヨーコのカタログにはこの作品についての説明がなく、タイトルから発想を得て、ギターの上で線を引く（スティックにインクをつけて、それを脚立にのぼって離れたところから操作し、ギターの線をなぞって音を出す、というような即興演奏を会期中におこないました。
スコアは、同じく1966年のカタログに詳細が残されていない（タイトルもない）作品「O14」を30名のアーティスト、作家等に依頼し、再創造したものです。
30通りの新しい「O14」を作った、ということになります。 ー北条知子」
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内容物
冊子：概要、作品解説、記録写真, デイヴィッド・トゥープによる寄稿文
7インチレコード ：A面 「An Ordinary Woman」/ Tomoko Hojo（2018）、B面「Draw Line Painting」/Tomoko Hojo + Andy Ingamells
30名のアーティストによるテキストスコア（スコア提供者は以下の通り）：
G.Douglas Barrett, Stephan Barrett, Angus Carlyle, Daniela Cascella, Winnie Cheng, Catherine Clover, Viv Corringham, Peter Cusak, Terry Day, Nomi Epstein, Heather Frasch, Helen Frosi, Iris Garrelfs, Lisa Hall, Brigitte Hart, Victoria Karlsson, Matthew Lee Knowles, Rahel Kraft, Natasha Lall, Cathy Lane, Kevin Logan, Francisco Mazza, Rie Nakajima, Timothy Smith, David Toop, Artur Vidal, Salomé Vogelin, Emmanuelle Waeckerle, John Wynne, Alex Yiu」